2019灘中1日目12
2019灘中1日目12解説1
真正面からみた図⇒奥行きを書き込む(正六角形の1辺を6としています)⇒高さ平均 2019灘中1日目12解説2
1日目最後の問題です。
図形は比較的簡単だったと思いますが、この問題は、徳島文理中学校の問題とまったく答えも同じでした。
中学への算数の20〇〇年〇月号(立体の号ではありません)にも取り上げられていた問題なので、もちろんラボでもすい体の回で扱いました。
〇学園の灘中オープンにも全く同じ問題が出ています。(2日目ですが…)
今回は、高さ平均を用いて解きました。
上の解法は、授業で行ったのと全く同じ解き方です。
夏休みNo.25の回ではすい体の特集をしています。
すい体は底辺と高さを見つけましょうという超基本から始まり、最後に平行に切ったときは、その前の回の柱体でやった真ん中底面を使った、高さ平均のほうがいいのではないかというサジェスチョンで終わるというのがその回の授業のコンセプトです。
ラボプリ25A10

この問題が、答えまで同じで的中したということは、本質的な合否とは関係ありません。
すい体に対してどれだけのアプローチがあるのかを追求していくとその流れのなかで、
この問題は、すい体の基本技術のうちの、最終の技術であると位置づけることができます。
2日目に出題された作図とは本質的にちがい、すい体をどの方面からでも見ることができれば、
仮にやってなかったとしても取れる問題だったと思います。
ちなみに中学への算数の解答は6つのすい体に分割しています。
この問題を考えて的中させたというのは、出典が分からないからですかね。
いろんな塾の予想問題をたくさんやると知識が断片的になります。
オープンで、過去の誰かがとってきた問題をこれが出るとか言ってやらされて…
そこに子どもたち自身が、存在する余地は残されていません。
灘の算数を解くのに必要なのは知識の量ではありません。
この場面で、こうするんだという強い意思決定です。
人間が問題を解くという行為は『僕はこういうことができる』という主張です。
ごまかさず、自分の言葉で取り組んでいけば、解けない問題なんてなくなります。
中学受験の主役は子どもたちです。
その子どもたちが12歳で何ができるのか、学力も含めていろんな大切なことを考えさせられる入試だったと思います。

さんすうLAB.主宰 倉田泰成