①216-4×10-4×14=120
②4×4×4×2個-2×2×2=120
まず、元になる立体である1辺が6cmの正四面体を作図します。
①のやりかたは、
に注目して
②のやりかたは
に注目しています。
上でわかる通り、最後の問題ですが非常に簡単に解くことができます。
この問題を解くプロセスは
『もとになる立体を作図』
⇒『真ん中底面として平均の高さ』もしくは『すい体の重なり』
この問題は典型的な5年生には難問で、6年生の合格者にとっては簡単な問題です。
まず、問題文のどこにも書いていない6cmのすいを書かなくてはいけません。
そのあとの①の式ですが、分かる人はこの式が立てられます。
ラボでは、夏休みに徹底的にすい体の体積の求め方に取り組みます。
もちろん、柱体も取り組みますが、すい体に平行線がでてきた場合には、
柱体としても捉えられるよということをやります。
五年生のときは、基本的で面倒な式を立てるのですが6年の夏時点で、
上記の式で解けるように少しずつ変化させていきます。
実は、この解き方を変化させることが重要です。
塾の先生のなかには、最適解なるものがあって、それを覚えようという指導をされるかたがいらっしゃいますが、最適解とは一体何なんでしょうか?
本番の入試では、子どもたちにベストを発揮してほしいと思いますが、
本番の算数に送り出す側の僕たちが気を付けなければならないことは
ベターな選択肢を正しく選べるようにすることだと思います。
ラボでは、夏までに技術のひととおりに触れられるようにカリキュラムを組んでいます。
夏休みには、これまで習ったことを順序よく整理して、取り出せるようにしていきます。
そして秋、困ったときに自分で正しい判断ができるように自分の言葉で話せるようにしていきます。
どんな問題も解けるようになるには、たくさんの問題をやるのではなく、
きちんとした考え方、もっと深く言えば、自分なりの確固たる判断基準を持つことが大切です。
これが出ます‼
あきらかに、負け組の論理ですね。直前期に、僕が心がけていることは、子どもたちのできない部分をなくすことです。
レベルが上がれば上がるほど、登山と同じように一人で渡るのが危ない部分が出てきます。
図形ならば作図、文章題なら式以外の手の打ち方と着眼点、
そこをきちんと自分の言葉で埋めていけば、何回受験してもどんな問題が出てもできないことはありません。
『予想問題』『時間短縮』厳しく言えば、ここに敗因があるのです。
塾の先生がたもたくさん読んでおられるようなので、あえて書きますが、
実績が下がったのはラボの子どもたちがたくさん合格したからではありません。
しっかりと会議をして、原因を考えないとだめだと思います。
答案作成の練習をしましたか?
困難を乗り越える意思決定ができますか?
灘中受験は甘くはありません。でも、全くのミスの許されないF1レースのような競技ではありません。
今年も夙川、上本町から1日目、2日目とも100点の受験生が出ましたが、100点の勉強をしたわけではありません。
300点、400点というその何倍ぶんもの力を持ったラボの子らの将来はとても明るいと確信しています。
さんすうLAB.主宰
倉田 泰成