
直方体に切断の面・交点を書き込んでいくのが一般的ですが、
6×(1-2/3×3/5) × 5 = 18
底面積 高さ
四角形を三角形2つに分けて、平均の高さを使う。
1.2×(3+5+10/3)÷3 + 2.4×(3+5+5)÷3 = 224/15
ラボの授業では、底面の図だけ書いて、高さをカドに書きこんで解く練習を多く行いました。
この問題でも立体図は書かずに、底面の図だけで解いている子もいました。
武器は使いこむことにより、切れ味をここまで高められます。
今年の1日目の問題は、色々な解き方で正解を出せる問題が多かったです。
手の打ち方の工夫が得点の高低を分けました。
一方、2日目は、出題者の意図を読み取り、それに沿って解いていくという、
コミュニケーション能力が問われる問題でした。
流れに乗れば、「そういうことか!」の繰り返しで、
最後の方まですぐに行けたと思います。
出題者の「優しさ」を感じられたなら勝ちです。
逆にいつも我流に固執している子は苦戦したのかもしれません。
2日目の形式が変わったと言われていますが、やることは特に変わりません。
各大問の設定を正確に読み取り、最初の小問ほど慎重に取り組む。
問題文が長いということは、手がかりが多くあり、むしろ解きやすいはずです。
灘中に限らず、せっかく中学受験をするなら、
子供たちには、九九を覚えることの延長のような勉強ではなく、
算数を通していろいろなモノの見方を身につけて欲しいと思います。
視野が広がれば楽しいため、自然と能動的な行動をとれるようになります。
その経験、方法論は、中学に入っても、大人になっても、
さらに磨きをかけて子どもたちの武器となるはずです。
またこの1年、子供たちが自分で多くのことができるようになるよう見守っていきたいと思います。
さんすうLAB.上本町教室主宰 井筒安秀